トラックボールマウスの定番モデルロジクールM575Sに、待望の新型「M575SP」が登場しました。80%のクリック音削減と革新的なLogi Bolt接続技術の採用により、静かな環境での作業や安定した無線接続に悩むユーザーの声に応えています。
従来のM575Sと比べ、M575SPはどのように進化したのでしょうか?
また、AmazonでのみSP販売されているM575SPdモデルとはどう違うのでしょうか?本記事では、これらの疑問に答えながら、新型モデルの特徴を詳しく解説します。
新しい環境配慮設計や拡張されたカラーバリエーション、さらにはトラックボールの交換方法やペアリング手順まで、M575SPの魅力を細部にわたってご紹介します。
オフィスワークからリモートワーク、さらには静音性が求められる図書館での使用まで、様々なシーンでの活用法もお伝えします。
M575Sユーザーの私が感じた、新型M575SPの進化と魅力。長時間の作業による手首の疲労を軽減したい方、より快適なマウス操作を求める方に、この新型M575SPがどれだけ貢献できるのか。
トラックボールマウスの購入や買い替えを検討されている方にとって、有益な情報をお届けします。
M575Sの新型「M575SP」の特徴と違い
M575SPとM575Sの主な違い
ロジクールの新型トラックボールマウス「M575SP」は、前モデル「M575S」から大幅な進化を遂げました。両モデルの主要な違いを以下の表で比較してみましょう。
特徴 | M575SP (新型) | M575S (旧型) |
---|---|---|
クリック音 | 80%減少 | 標準 |
接続技術 | Logi Bolt | Unifying |
カラー | グラファイト、オフホワイト、ブラック | グラファイト、オフホワイト |
電池寿命 | 最長18ヶ月 | 最長24ヶ月 |
環境配慮 | 再生プラスチック使用 | 標準プラスチック |
価格 | 約8,470円 | 約8,000円 |
M575SPの最大の特徴は、Logi Bolt技術の採用です。この最新の接続方式により、電波干渉の多い環境でも安定した接続が可能になりました。さらに、高度な暗号化によりセキュリティも向上しています。
カラーバリエーションの拡充も注目点です。新たに追加されたブラックカラーにより、よりスタイリッシュなデスク環境を演出できるようになりました。
環境への配慮も強化されています。M575SPは再生プラスチックを使用し、パッケージもFSC認証を取得した材料に変更されました。これにより、製品のカーボンフットプリントが軽減されています。
一方で、バッテリー寿命の低下は考慮すべき点です。M575Sが最長24ヶ月だったのに対し、M575SPは最長18ヶ月となっています。
ただし、一般的な使用では年に1回程度の電池交換で済むため、大きな問題にはならないでしょう。
価格面では、M575SPが若干高くなっています。しかし、機能面での向上を考えると、コストパフォーマンスは依然として高いと言えるでしょう。
静音クリックで80%ノイズ減
M575SPの最も革新的な特徴は、静音クリック機能です。この機能により、従来モデルと比較してクリック音が80%も減少しました。
静音クリックの採用により、様々なシーンでの使用が快適になりました。
例えば:
- 図書館での調べ物や論文執筆時
- オフィスでの集中作業時
- 深夜の作業時(家族の睡眠を妨げない)
- カフェでのリモートワーク時
- オンライン会議中の資料操作時
これらの状況で、周囲への配慮や自身の集中力維持に大きく貢献します。
静音クリックの仕組みは、クリック時の衝撃を吸収する特殊な構造を採用することで実現しています。
ただし、この変更により従来のクリック感とは異なる触感になっています。人によってはその感触に慣れるまでに少し時間がかかる場合があるかもしれません。
一方で、トラックボールの回転音には変更がありません。完全な無音化を期待する場合は、この点に注意が必要です。
しかし、トラックボールの操作音は比較的小さいため、多くの場合問題にはならないでしょう。
静音クリックの採用により、M575SPはより幅広い環境で使いやすくなりました。作業効率を上げたい方や、静かな環境での使用を重視する方にとって、この機能は大きな魅力となるでしょう。
Logi Bolt接続対応で安定性向上
M575SPの大きな進化点の一つが、最新のLogi Bolt技術の採用です。この新しい接続方式により、ユーザーエクスペリエンスが大幅に向上しました。
Logi Boltの主な利点は以下の通りです:
- 接続の安定性向上:電波干渉の多い環境でも、安定した接続を維持します。
- セキュリティ強化:高度な暗号化技術により、外部からの不正アクセスのリスクを低減します。
- 複数デバイス対応:1つのレシーバーで最大6台のLogi Bolt対応デバイスを接続できます。
特に、オフィスや公共スペースなど、多くのワイヤレスデバイスが使用される環境での性能向上が顕著です。例えば、大規模なオフィスでの会議中や、カフェでのリモートワーク時にも、接続が途切れる心配が少なくなりました。
ただし、Logi Bolt接続を利用するには、付属のUSBレシーバーを使用する必要があります。Bluetooth接続も可能ですが、その場合はLogi Boltの利点を活かせません。
また、他のロジクール製品とセットで使用する場合、Logi Bolt対応製品であれば1つのレシーバーで複数デバイスを制御できるため、USBポートの節約にもつながります。
一方で、旧モデルのUnifying接続に慣れているユーザーは、初期設定に若干の手間がかかる可能性があります。しかし、その設定の手間を上回るメリットがあると言えるでしょう。
カラーバリエーションの拡充
M575SPでは、従来のグラファイトとオフホワイトに加え、新たにブラックカラーが追加されました。この拡充により、ユーザーの選択肢が広がり、より個性的なデスク環境の演出が可能になりました。
各カラーの特徴と適した使用シーンは以下の通りです:
- グラファイト:落ち着いた色合いで、多くのオフィス環境に適しています。
- オフホワイト:明るく清潔感のある印象で、ホームオフィスや明るい色調の部屋に調和します。
- ブラック(新色):シックでプロフェッショナルな印象を与え、モダンなデスク環境や暗めの色調の部屋に最適です。
新しく追加されたブラックカラーは、特にデザイン重視のユーザーから好評を得ています。例えば、黒を基調としたゲーミングPCセットアップや、モノトーンのオフィスデスクにシームレスに溶け込みます。
カラーバリエーションの拡充は単なる見た目の問題だけではありません。作業環境に合わせた色選びにより、以下のような効果も期待できます:
- 心理的な快適性の向上
- 作業モチベーションの維持
- 目の疲労軽減(周囲の明るさとの調和)
ただし、カラーによって価格が異なる場合があるので、購入時には注意が必要です。また、人気のカラーは品切れになりやすい傾向にあるため、早めの購入を検討するのも良いでしょう。
このカラーバリエーションの拡充により、M575SPはより多くのユーザーのニーズに応えられる製品となりました。個人の好みやデスク環境に合わせて、最適なカラーを選択できるのは大きな魅力と言えるでしょう。
m575sの新型機種M575SPの使用方法と注意点
M575SPのペアリング方法
M575SPのペアリング方法は、接続方式によって異なります。Logi Bolt接続とBluetooth接続の2種類があり、それぞれ簡単な手順で設定できます。
ここで注意したいのは、Logi Bolt接続の方が安定性と安全性に優れている点です。特に、複数のワイヤレスデバイスが使用される環境では、Logi Bolt接続を選択することをおすすめします。
ペアリングに問題が生じた場合は、一度M575SPの電源を切り、再度電源を入れてみてください。それでも解決しない場合は、パソコン側のBluetoothドライバーを更新すると改善することがあります。
このように、M575SPのペアリング方法は直感的で簡単です。初めての方でも、数分で設定を完了させることができるでしょう。
より詳細は接続方法の解説は、以下のページをチェックしてみてください。
トラックボールの交換と清掃方法
M575SPのトラックボールは、定期的な清掃が重要です。また、必要に応じて交換することも可能です。
以下に、その方法を詳しく説明します。
清掃方法:
- マウス底面の穴からペンなどでボールを押し出します。
- 取り出したボールを柔らかい布で拭きます。水やアルコールは使用しないでください。
- マウス内部のセンサー部分を綿棒で軽く拭きます。
- ボールを元の位置に戻します。
この清掃作業は、1~2週間に1回程度行うことをおすすめします。定期的な清掃により、トラックボールの動きがスムーズになり、操作精度が向上します。
トラックボールの交換方法:
- 上記の方法でボールを取り出します。
- 新しいボールを用意します。M575SPは直径34mmのボールに対応しています。
- 新しいボールを装着します。
ボールの交換は、古いボールが傷ついたり、別の色や材質のボールを試したい場合に行います。ただし、純正品以外のボールを使用する場合は、センサーとの相性に注意が必要です。
なお、トラックボールの交換や清掃を行う際は、必ずM575SPの電源をオフにしてください。また、内部の精密な部品を傷つけないよう、優しく扱うことが大切です。
このように、M575SPのメンテナンスは比較的簡単です。定期的なケアを行うことで、長期間にわたって快適な操作感を維持することができるでしょう。
ボールの交換や清掃方法については、別記事で詳しく説明しています。是非チェックしてみてください。
AmazonモデルM575SPdの特徴
AmazonモデルM575SPdは、標準モデルM575SPと比較していくつかの特徴があります。以下の表で主な違いをまとめてみました。
特徴 | M575SPd (Amazonモデル) | M575SP (標準モデル) |
---|---|---|
価格 | 7,310円(税込)/Amazon | 8,470円(税込)/公式サイト |
保証期間 | 1年 | 2年 |
カラー | ブラック(ブルーボール) | グラファイト(ブルーボール)、ブラック(ブルーボール)、オフホワイト(ブルーボール)、ブラック(シルバーボール) |
購入場所 | Amazon限定 | 各種販売店、ロジクール公式サイト |
M575SPdの最大の特徴は、その価格と保証期間にあります。標準モデルより約500円安く設定されていますが、保証期間は半分の1年間となっています。
なお、現在Amazonモデルはセールで7,310円で購入できるようになっています(記事執筆時)。
機能面では、静音クリックやLogi Bolt接続など、標準モデルと同等の性能を持っています。
Amazon専売モデルであるため、実店舗での現物確認ができない点には注意が必要です。一方で、Amazonの迅速な配送サービスや返品ポリシーを活用できるメリットもあります。
実際のユーザーからは、「コストパフォーマンスが高い」「標準モデルと遜色ない使用感」といった好意的な声が多く聞かれます。ただし、「保証期間が短いのが気になる」という意見も見られます。
このように、M575SPdは予算重視のユーザーや、Amazonでの購入に抵抗がない方に適したモデルと言えるでしょう。
電池寿命と電池交換の目安
M575SPの電池寿命は、使用状況によって大きく変わりますが、一般的な使用で最長18ヶ月程度です。以下に、具体的な使用シナリオと電池寿命の目安を示します。
- ヘビーユース(週5日、1日10時間使用):約10-12ヶ月
- 通常使用(週5日、1日8時間使用):約14-16ヶ月
- ライトユース(週3日、1日5時間使用):約16-18ヶ月
電池寿命に影響を与える主な要因は以下の通りです:
- 使用頻度
- 接続方式(Logi BoltよりもBluetoothの方が若干消費電力が高い)
- 環境温度
- 使用するバッテリーの種類
電池寿命を延ばすためのヒント:
- 使用しない時はこまめに電源をオフにする
- Logi Options+ソフトウェアで省電力設定を有効にする
- 極端な高温や低温の環境を避ける
電池交換の目安は、カーソルの動きが遅くなったり、LEDインジケーターが赤く点滅したりした時です。
交換方法は以下の通りです:
- 底面の電池カバーを開ける
- 古い電池を取り出し、新しい単3形電池を入れる(向きに注意)
- 電池カバーを閉じる
使用済み電池は、お住まいの地域のリサイクル規則に従って適切に処分してください。多くの電器店や自治体で回収ボックスを設置しています。
バッテリーに関連する一般的な問題とその解決方法:
- 電池を入れても動作しない:電池の向きを確認し、接点をきれいにする
- バッテリー寿命が極端に短い:省電力設定を確認し、必要に応じて新しい電池に交換する
将来的には、ロジクールがより長寿命のバッテリーテクノロジーや、ソーラー充電などの新技術を導入する可能性もあります。これにより、さらに便利で環境に優しい製品となることが期待されます。
このように、適切なバッテリー管理と交換を行うことで、M575SPを長期間快適に使用することができます。
M575Sの新型M575SPまとめ
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