この記事ではメカニカルキーボードの打鍵音が大きい理由と、その対策について詳しく解説します。
メカニカルキーボードはその特有の打鍵感と音が魅力とされていますが、一方で「うるさい」と感じる方も少なくありません。
その原因は、キーボードの構造と軸、そしてタイピングの仕方によるものです。
しかし、それぞれの要素を理解し、自分に合った軸のメカニカルキーボードを選ぶことで、だれにも気兼ねすることなく、快適な作業環境を構築することができます。
- メカニカルキーボードがうるさいと感じる原因とその対策
- メカニカルキーボードの軸と打鍵音の関係性
- 職場でのメカニカルキーボード使用についての配慮点
- 自分のタイピングを見直すことの重要性
メカニカルキーボードがうるさい?その原因と対策
メカニカルキーボードとは何か?
メカニカルキーボードとは、各キーに機械的なスイッチ(軸)を使用したキーボードのことを指します。
このスイッチが生み出す打鍵感が、メカニカルキーボードの大きな特徴となっています。しかし、この打鍵感が音となったとき、一部の人々にとっては「うるさい」と感じる原因となります。
メカニカルキーボードの打鍵音は、軸(スイッチ)によって大きく異なります。
キースイッチの種類の一例として、有名なところだと赤軸・茶軸・青軸があります。
また、メカニカルキーボードの打鍵音は、キーボード自体の構造にも関係しています。
実際に打鍵時に発生する、本体内の反響音を軽減するために設計されたモデルも存在します。
メカニカルキーボードは、キースイッチの種類と本体構造によって、通常のキーボードとは異なる独特のタイピング音や打鍵感を体感することができます。
それらの要因から、タイピングのリズム感を生み出し、タイピングを楽しく快適にし、結果作業効率を向上させることもできます。
しかしその一方で、その音を「うるさい」と感じる人もいます。
そのため、メカニカルキーボードを選ぶ際には、自分の環境や好みに合わせて、軸の種類やキーボードの構造を考慮して選択することが重要です。
メカニカルキーボードがうるさいと感じる理由
メカニカルキーボードがうるさいときの原因は大きく分けると以下の3つです。
- キースイッチ(軸)の種類
- タイピングの力加減(打鍵の強さ)
- キーボード本体の構造
メカニカルキーボードは、各キーに機械的なスイッチ(軸)を使用しています。
この軸が打鍵感を生み出し、それがタイピング音となります。
特に、青軸と呼ばれる軸は打鍵感が強く、その結果として音が大きくなります。
オフィスで青軸系のスイッチを使う人がいたらちょっと・・・ね
また、メカニカルキーボードの打鍵音は、キーを打つ力によっても変わります。
タイピングが荒いと、特に音が大きくなることがあります。
この場合は、どんなキーボードを使ってもタイピング音は気になるレベルなので、タイピングの方法を見直す方がいいと思います。
さらに、メカニカルキーボードの内部には金属のパーツが多く使われており、スプリング(バネ)を押すためにも音が発生します。
中身がスカスカのメカニカルキーボードだと、このバネ音などが本体内で反響して打鍵音がうるさく感じることもあります。
EPOMAKER TH80SEは内部の防音対策がしっかりされていて反響音は気にならないです。
これらの要素が組み合わさることで、メカニカルキーボードは一般的なキーボードに比べて音が大きくなります。
キーボードの軸と打鍵音の関係
メカニカルキーボードの打鍵音は、使用されている軸の種類によって大きく変わります。
キースイッチ(軸)の種類 | 特徴 |
赤軸 | ・軽い打鍵感 ・タイピング音は静か |
茶軸 | ・タクタイル感がある ・タイピング音はそれなりに静か |
青軸 | ・強いタクタイル感(カチカチ音) ・タイピング音が大きい |
例えば、青軸は打鍵音が大きく、タクタイル感も強いため、打鍵感を追求する方にはおすすめかもしれません。
しかし、クリック音がカチカチと大きいため、周囲の人にはうるさいと感じられることもあります。そのため、職場やカフェなどでの使用は難しいでしょう。
一方、赤軸や黒軸は打鍵音が静かで、打鍵感も軽いため、静かな環境での使用に適しています。
赤軸も黒軸も両方リニア系の軸といわれていて、打鍵音は静かです。
ただし黒軸は、キーを押すのに必要な押下圧が赤軸よりも高いので打鍵感については好き嫌いがハッキリすると思います。
はじめてのメカニカルキーボードなら、赤軸か茶軸がおすすめ
メカニカルキーボードの音対策とは?
メカニカルキーボードの音対策には、いくつかの方法が存在します。
- 適切なキースイッチ(軸)を選択する
- キーボードの下にマットを設置する
- 静音リングを使用する
- 静音設計されたキーボードを使用する
自分のタイピングを見直す
まず、自身のタイピングスタイルを見直すことが一つの手段です。力を入れすぎて打つと音が大きくなるため、軽くタッチするように心掛けることが重要です。
メカニカルキーボードは一番下まで押さなくても反応するしね
静音設計のキーボードを選択する
また、キーボードの構造自体にも注目しましょう。
メカニカルキーボードは、内部の「軸」と呼ばれる部分で打鍵音が変化しますし、キーボード内部の構造によって、本体内部で反響音を軽減する対策がされているものもあります。
静音性に優れた軸やキーボードを選ぶことで、音を抑えることが可能です。
例えば、赤軸や黒軸、静音赤軸(ピンク軸)は静音性に優れています。
キーボードの下にマットを敷く
さらに、キーボードの下にマット(デスクマット)を敷くことも効果的です。
これはキーボードを打つ際の振動を吸収し、音を抑える効果があります。
専用のマットでなくても、タオルなどでも効果があります。
静音リングを使用する
また、静音化リングというアイテムを使用することも一つの方法です。
これはキーボードのキーに取り付けることで、打鍵音を抑える効果があります。
ただし、打鍵感が変わるのでこれは最終手段です
例えば、私の使用しているEPOMAKER TH80SEは、キーボード本体内部にEVAフォームが設置され、本体内部の反響音を軽減してくれるので仕事で使用できるレベルの打鍵音を実現してくれています。
【EPOMAKER TH80SEレビュー】コスパと性能を兼ね備えたキーボード
これらの対策を試すことで、メカニカルキーボードの打鍵音を抑えることが可能です。
しかし、それぞれの対策には一長一短があり、自分の環境や好みに合わせて選ぶことが重要です。
職場でのメカニカルキーボード使用について
職場でメカニカルキーボードを使用する際には、周囲への配慮が必要です。特にオープンスペースや共有のオフィスでは、自分が気に入っている打鍵音が、他の人にとっては騒音となり得ます。
キーボードの打鍵音が気持ちいい理由
キーボードの打鍵音が気持ちいいと感じる理由は、それがタイピングのリズムを作り出し、それが作業の集中力を高めるためです。
特に、ストレスを抱えている人や、仕事に集中しすぎている場合には、打鍵音が心地よく感じられることがあります。
他人にとっては騒音になることもあるので配慮が必要ですね
また、キーボードの打鍵音が気持ちいいと感じる人にとって、新しいキーボードを導入すること自体が「ワクワクすること」であり、これが仕事のモチベーションを上げる要素となることもあります。
例えば、気が進まない特許原稿を書くときでも、「キーキャップを交換したキーボードでたくさん打鍵できるので、ちょっとタイプしてみるか」といった具合に、打鍵音が楽しみとなり、仕事を進めるきっかけになることがあります。
初めてメカニカルキーボードを購入する方へ
- 好みの音や打鍵感で選ぶ
- 使用する環境にあわせて軸を選ぶ
メカニカルキーボードを初めて使用する方は、まずは自分の好みの打鍵感と音を見つけることから始めてみてください。
また、使用する環境にあわせて軸を選ぶことも重要です。
例えば、家での使用なら青軸でも問題ありませんが、職場などでは赤軸や黒軸など、静かな軸を選ぶことをおすすめします。
たとえ家でも青軸だと家族からのクレームが来ることも・・・・・・。
赤軸系や静音赤軸系のメカニカルキーボードの魅力
軽い打鍵感と静音性が魅力
赤軸系や静音赤軸系のメカニカルキーボードは、その静かな打鍵音と軽い打鍵感が魅力とされています。
特に、静音赤軸(ピンク軸)は、赤軸よりもさらにタイピング音が小さくなった軸で、スコスコとした打鍵感が特徴的です。
これにより、静かな環境でも使いやすく、職場でも気兼ねなく使えます。
ただし、くせがない打鍵感なので、人によっては物足りないと感じる可能性もあります。
また、赤軸はメカニカルキーボードを使用している人の約半数が選ぶ軸で、その軽く柔らかい押し心地が特長です。
静かな打鍵音と軽い打鍵感が特徴的で、周囲のスタッフにも音の配慮をして選ばれることが多いです。
完全に音がしないわけではない
しかし、メカニカルキーボードの構造上ある程度タイピング音はしますので、完全に音を気にしないわけではありません。
これらの特性から、赤軸系や静音赤軸系のメカニカルキーボードは、静かな環境での使用や、音に敏感な職場での使用に適しています。ただし、これらのキーボードは一般的なキーボードに比べて価格が高めなので、その点はご注意ください。
自分のタイピングを見直すことの重要性
メカニカルキーボードの音を抑えるためには、自分のタイピングを見直すことも重要です。
どんなに静音性に優れたキーボードでも、力を入れすぎて打つと音が大きくなります。
そんなときは、次のことを気にしてみてください。
- 軽い力でタイピングする
- タイピングスピードよりも正確性を気にする
意外とミスが減って効率は上がるかもしれません
これらの工夫により、職場でのメカニカルキーボード使用も周囲に配慮した形で実現できます。
以上、メカニカルキーボードの打鍵音についての原因と対策、そして職場での使用について詳しく解説しました。メカニカルキーボードの魅力を理解し、自分に合った使い方を見つけてください。
メカニカルキーボードはうるさい?:まとめ
以下に本記事の内容を箇条書きでまとめました。
- メカニカルキーボードの打鍵音はその構造と軸による
- 青軸は打鍵感が強く、その結果として音が大きい
- キーを打つ力や速度によっても打鍵音は変わる
- メカニカルキーボードの内部には金属のパーツが多く、音が発生しやすい
- 静音赤軸(ピンク軸)は静かなタイピング音が特徴
- メカニカルキーボードの音対策には自身のタイピングスタイルの見直しが有効
- 静音性に優れた軸を選ぶことで音を抑えることが可能
- キーボードの下にマットを敷くことも効果的
- 静音化リングを使用することも一つの方法
- 赤軸系や静音赤軸系のメカニカルキーボードは静かな環境での使用や、音に敏感な職場での使用に適している
- キーボードの打鍵音が気持ちいい理由は、それがタイピングのリズムを作り出し、それが作業の集中力を高めるから
- 新しいキーボードを導入すること自体が「ワクワクすること」であり、これが仕事のモチベーションを上げる要素となることもある